Photo of Kathleen Parker giving a resident a hair cut.「外見の美しさは人の視線を引きつけるが、内面の美しさは心を動かす」と言われます。 カラーカウア・ガーデンズが5年前に開設されて以来、入居者の美容を担当してきたキャスリーン・パーカーは、そのことをよく知っています。

キャスリーンにとって、美容師として働くことは単なる仕事ではなく、天職です。 カラーカウア・ガーデンズにいるとき、彼女は常に入居者の人生という冒険に踏み出しています。 火曜日と金曜日には、カットやパーマ、カラーリングを行いながら、入居者の方々の人生の豊かさや美しさを発見しているのです。

やりがいのある体験

「本当に素晴らしい体験です。皆さんの目や表情に喜びがあふれているのを見るのが大好きなんです。サービスにとても感謝してくださいます。」とキャスリーンは話します。 「入居者の方々は、一番きれいな自分を見たときに気持ちが明るくなり、私はその人生の物語を知ることができます。よく自分に問いかけるんです──『報われているのは、彼らなのか、それとも私なのか?』と。」

たとえば、キャスリーンは入居者のロイ・フジイさんの体験談に強く心を惹かれてきました。フジイさんは第二次世界大戦中、第442連隊戦闘団で活躍したことが、ダニエル・ジェームズ・ブラウン著の新刊 『Facing the Mountain』 の序章でも紹介されています。 また、ビッグアイランドで望遠鏡の仕事に携わったウォルターさん(姓)のお話に夢中になり、「思わずクシを置いて」全身で聞き入ってしまったこともあったと振り返ります。

支え合って生きる

キャスリーンは、入居者の人生について話を聞くのを楽しんでいるのと同じように、入居者の方々もまた自分の人生について知ることを楽しんでいると語ります。 「入居者の皆さんは、私たちの経験を通して自分の人生を重ね合わせるように感じています。だからこそ、私たちは自由に自分のことを分かち合うべきだと思うんです」と話し、互いに支え合う関係であることを強調しました。

「こちらの入居者の皆さんは、これまでずっと働き続けてきていて、髪を整えることにも慣れているんです」と彼女は付け加えます。 「だからといって、シニアコミュニティに入居したからといって、それが止まるわけではありません。中には『このサービスがなければカラーカウア・ガーデンズに来なかった!』とまで言ってくださる方もいるんですよ。」

共感あふれる

過去40年にわたり、キャスリーンは自身の美容の技術を活かして、アーケイディア、ハワイカイ・リタイアメント・コミュニティ、カハラ・ヌイ、ワン・カラーカウアなど、ハワイで同様のプログラムを立ち上げてきました。 長年にわたりクプナ(高齢者)の方々と関わってきた豊富な経験から、彼女は大切な学びを得ました──それは「共感こそが鍵である」ということです。

彼女は冗談まじりに、「自分自身も入居者の皆さんと同じ年齢に近づいているので、その大変さを理解できますし、打ち解ける方法もわかります」と語ります。そして、誰もが敬意と尊厳をもって扱われるべきだということを改めて感じているのです。

「車椅子から入居者を助け出そうとしたら、『手伝わなくていいよ。君だって私と同じくらいの年齢じゃないか!』と言われたんです」とキャスリーンは笑います。 「それで私はよく皆さんに、『数年後には私も一緒に入居しているかもしれませんね!』って冗談を言うんです。」

自立型リビングや介護付きリビングの入居者は、自ら彼女のサービスに申し込みますが、メモリーケアや熟練看護ケアの入居者の場合は、カラーカウア・ガーデンズのスタッフやご家族が代わりに申し込みます。 ヘアケアに加えて、将来的には入居者の皆さまにマニキュア、フェイシャル、マッサージなど、他のサービスも提供できるようになることをキャスリーンは願っています。